ポリ袋調理講習会&資機材運転確認

平成29年2月18日、9:30より訓練開始、調理班・資機材運転確認班にわかれ、各作業に移ります。
資機材運転確認班は例年通りの作業となります。まず資機材を運び出し、各資機材の運転確認を行います。
調理班については例年は炊き出し訓練が恒例となっていましたが、今回は発災後、炊き出しが行われるまでの3日間に着目し、電気・ガス・水道がとまっていてもあたたかい料理をたべられる方法として、カセットコンロを使用したポリ袋調理講習会を行いました。(※昨年の結果報告についてはこちら

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時間 ポリ袋調理講習会 資機材運転確認
9:00 集合
会場レイアウト準備
発災と同時に自分の身の安全の確保
9:30 参加者集合
手順説明
資機材運び出し
9:40 調理開始  
10:00 運転確認
11:30 盛り付け・配膳
12:00 昼食

ポリ袋調理講習会の説明

まず、防災会メンバーよりポリ袋調理の説明が行われました。 今回のメニューは鶏の甘辛煮・小松菜のおひたし・ポトフ風スープ・ご飯です。 このメニューをポリ袋で調理するということで、参加者の皆さんはとても興味深々な様子で説明をきいていました。 主な手順は以下のとおりです。

  1. ペットボトルの水を鍋にあけて汚れていないものから順番に野菜を洗う(※今回の場合は、小松菜から洗いました。)
  2. 別の鍋でもう一度同じ作業をする(2度洗う)
  3. ハサミをアルコール除菌(※災害時、断水時は手を洗うことができないため、アルコール除菌はとても有効なアイテムです。)
  4. 調理はできるだけキッチンバサミで行う。調理用手袋使用(手袋を使用することで調理後も手を洗わなくて済みます)
  5. 材料を袋に入れる
  6. しっかり空気を抜き、上部を結ぶ
  7. 野菜を洗った水(鍋)をそのまま使用して、袋入りの食材を煮る(水を捨てない!)
    鍋は蓋をする(ガスボンベ節約)
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ポリ袋調理開始

説明後、野菜係、お肉係、ご飯係に別れて調理を開始しました。
野菜係はまず野菜を洗い、各野菜の皮をむいたり、切っていきます。
小松菜はそのまま料理用ポリ袋につめた後人数分に分け、ポトフ用スープはソーセージとコンソメと水を追加後、ポリ袋に人数分に分けて、その後沸騰させたお湯にポリ袋を入れ、火が通るまで待ちます。
お肉係のポトフ風スープ用ソーセージは調理用ハサミで切り、鶏の甘辛煮用の鶏肉は包丁で一口大に切ります。
ここで、さすが料理のプロたち!鶏肉を包丁ではなく、調理用ハサミで切り、時間を短縮させていました。
一口大に切った鶏肉をひとつの袋につめ、昆布つゆで味付け後、野菜同様、ポリ袋に分けてお湯にいれます。
ご飯係は沸騰したお湯をアルファ米に入れ、保温のために発泡スチロールやクーラーボックスに入れておきます。
今回参加者が予定数を上回ったこともあり、足りないアルファ米分を、水と無洗米をいれたポリ袋で調理を行いました。

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配膳&昼食

各料理が完成し、配膳と盛り付けを行いました。ポリ袋を容器に乗せるので、容器が汚れません。
小松菜のおひたしはゆでていないため、水に栄養分が流れることなく、小松菜の甘さがとても感じられ、味付けが必要ありませんでした。ポトフ風スープも、野菜のうまみが溶け出し、じゃがいもがほくほくで、芯まであたたまります。
鶏の甘辛煮もしっとりやわらかなお肉に味かしっかりついており、ご飯ととても良く合いました。
参加者からも、すべてがとてもおいしい!という声がたくさんあがっていました。
昼食後、今回使用された料理用ポリ袋とポリ袋調理できるレシピが配られました。レシピには焼鳥缶をつかった親子丼や、蒸しパンなど、被災時にたべられる暖かな料理レシピが豊富に紹介されていました。家庭で訓練として、子どもと一緒につくるのもおすすめです。

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新聞紙スリッパ、ビニール袋で作るカッパの作成

調理が早く終わった為、料理ができあがるまでの時間に、新聞紙スリッパとビニール袋で作るカッパの作り方の講習会を行いました。
新聞紙スリッパは訓練でよく講習会をおこないます。
災害時、靴がない場合は利用はもちろんのこと、靴の上から履くとあたたかく、保温効果もあり、便利です。
また、避難所のトイレはとても汚れていることが多いです。その際に、新聞紙スリッパを靴の上からはくことで、靴を汚さないという利用方法もあります。
新聞紙スリッパ作成後、ビニール袋で作るカッパの講習会を行いました。
作り方はとても簡単で、ハサミ一本で作れます。簡単さに参加者からはおどろきの声があがっていました。
ビニール袋自体が災害時にはとても便利かつ場所をとらないものなので、バッグに忍ばせておくと非常に便利です。

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資機材運転確認

資機材運転確認班は、まず倉庫から資機材(発電機・チェーンソー・投光機)を運び出します。
その際、資機材と一緒に防災会のノーパンクタイヤの自転車も出しました。
災害時は車などで移動できないことも想定されるため、車で移動できない場所などを移動するときのために購入したものです。
資機材を運び出し、運転確認を行います。なかなか発電機が動かないトラブルに見舞われましたが、なんとか運転することができました。こういったトラブルが災害時におこってしまうと大変です。確認が大切なことを最認識しました。

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結果報告

調理講習会参加者 38名
資機材参加者 20名
合計 58名