学校地域合同避難所運営訓練を実施しました。

基本的な考え方

  • いざとなると、いろいろな意見が出てきてしまうので、できるだけ事前に決めておく。
  • 行政ができることとできないことがあり、町会との役割分担を意識する。
  • できるだけ、近隣町会と合同で訓練する。
  • 避難所となる学校の校長先生の協力を得て、保護者のひきとり訓練などと一緒に行い、生徒用の作業を設けることで、教育的効果を期待できる。

平成26年9月8日、酒井根西小及び近隣町会合同の避難所運営訓練を実施しました。
今回は柏市直下地震(マグニチュード6.9 )が発災した事を想定し、下記スケジュールにて訓練を行いました。
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時間 訓練項目 内容
12:40 体育館準備
13:55 発災 参加住民各自避難開始
14:00 酒井根西小保護者引き取り訓練
14:00 広報 訓練説明・実況案内
14:10 避難所安全点検 避難所安全点検
14:20 避難所の運営
※割れガラス体験は随時
避難者カードの配布
14:45 避難所運営本部の設置・開催
15:00 避難者カード回収・集計
15:05
  • 仮設トイレ到着・体育館内へ搬入
  • 救護物資・町会ごとに仕分け配布
  • 三角巾講習会(5年生・保護者)
  • 仮設トイレの組立と徴収(6年生)
  • 新聞紙スリッパ作成(6年生の保護者・避難住民)
16:00 挨拶・講評
16:10 後片付け

●参加人数についてはこちら

体育館準備

運営訓練の実施前に各町会役員が避難者の受付、運営本部設営、仮救護室の設営など、実際の災害時と同じ避難所の設営を行いました。

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入口に設置された避難者カードの案内と避難所の地図です 避難者が迷わず町会単位で集合できるように各町会ののぼりと、町会ごとにコーンでエリアを設置します 困った事を相談できる「相談所」を併設した受付を設営しています
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援護が必要な人の為のエリアも設けてあります 「トイレ断水中」の張り紙です。使用上の注意なども貼りだし、災害時と同じ状況にしています 運営本部を設置しています。ここで各代表による
避難運営会議が行われます

訓練説明・実況案内

避難所運営訓練説明の中で、「訓練を何度も繰り返す事の重要さ」について話がありました。
災害が起こった場合は、訓練のようにはいかない。しかし 訓練のようにいかなくても災害時に焦らず行動ができる。その為に訓練を繰り返す事が大切であるという事を参加者に伝えていました。

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体育館準備

13時55分、発災を想定した訓練を開始しました。
初めに酒井根西小の保護者引き取り訓練を実施し、清水防災会長と学校の安全担当の先生がチェックリストに基づいて避難所である体育館の安全を調査を行いました。
調査が終了後避難所開設。避難所へ集まった避難住民の受付を始めました。
避難住民は配布された「避難者カード」を記入後、各町会エリアへ集まりました。避難を実施し、各代表は運営本部にて避難所運営会議が開始されました。

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清水防災会長と安全担当の先生がチェックリストを使用し建物に被害がないかを調査します 受付で避難者カードを配布し、避難者を誘導する
防災会メンバー
避難者カードを記載する避難訓練参加者
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町会地図の自宅をマークし、避難出来ている事を周知します 避難者が集まってきました。各自町会後毎に待機します 避難所運営会議の様子です。出席者は各町会長、
防災担当者、学校長、教頭先生、市役所職員です。

割れガラス体験

避難所運営中にペットボトルのふたを割れたガラスに見立てた割れガラス体験を実施しました。
裸足で歩くととても痛く、中々最後まで歩ききれない人もいました。
割れガラス体験担当の防災会メンバーは、ガラスはこれより痛く、危険なものであるという事を体験者に伝えていました。

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たくさんペットボトルのふたが集まりました 割れガラス体験中 大人の方も体験しています。中々前に進めません

新聞紙スリッパ作成

新聞紙スリッパの講習会も実施しました。
新聞紙という身近なものを使用して作る事ができるスリッパは、災害時に怪我等のリスクも軽減できます。
また、新聞紙以外に道具も必要がないので、いざというときに役立ちます。

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新聞紙スリッパの折り方を学んでいます 手順はそこまで難しくありません 完成までもう少し!履いてみると意外とあたたかいです

三角巾講習

三角巾講習は酒井根西小の5年生の児童と避難訓練参加者が講習に参加しました。
配られた三角巾を利用し、骨折をした場合の固定方法や、頭部を怪我した時の三角巾の結び方等を教わりました。
参加者はペアになり、交互に三角巾の使い方の練習を行いました。

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頭部を怪我した場合の結び方を練習しています オリジナルの救護班ベストを着た救護班が講習を担当しています 一回一回ゆっくり手順を踏んでいきます。
使用した三角巾は、家で復習する為に配布されました

仮設トイレの組立と撤収

仮設トイレの設営も実施しました。
仮設トイレは、6年生の児童3グループと大人1グループで組み立てを行いました。
付属の説明書を見ながらどの部品がどこで使われているのか確認しながら、グループで協力して組み立てていました。

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みんなで協力して仮設トイレ運搬中 仮設トイレ組み立て前の状態です 説明書を見て組み立てを始めます
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グループで協力して組み立て中です 大人グループもどんどん組み立てていきます 仮設トイレの完成が見えてきました
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仮設トイレの形が見えてきました シート同士を繋げて完成です 完成しました。内部はスペースが広く、車いすやお子様連れでも利用できます
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簡易的に設営できますが、とても丈夫な作りになっています。 片付け作業中です 箱にすべて収め、仮設トイレ設営訓練は終了です
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最後に、校長先生、地域町会会長、市役所職員から講評や感想をいただきました   

各町会の参加人数

今回実施した避難所運営訓練の参加人数です。(避難者カードから集計)

町会名 合計
西山町 53 28 81
わらびヶ丘 11 3 14
東山 22 13 35
青葉台 31 19 50
酒井根 48 44 92
学校待機組 15 10 25
合計 180 117 297